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国内株式市場見通し

国内株式市場に関して、当面の見通しをお届けします。(原則木曜日夕方更新)

当面の日本株見通し

平成24年5月17日
SMBCフレンド証券 投資情報部 中西文行

当面の注目点

再び袋小路のようなユーロから明るいアジアへ

欧州系格付け会社フィッチは5月11日、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合、残りのユーロ圏全加盟国の格付けを引 き下げ方向で見直すと発表した。13日のドイツ最大州ノルトライン・ウェストファーレン州の議会選挙でメルケル首相 率いる与党は大敗した。同日、日本、中国、韓国は北京で首脳会議を開き3ヵ国間の自由貿易協定(FTA)締結に向 けて、年内に交渉を開始する方針などで一致した。株式投資は「将来への投資」でもある。出口の見えないユーロでは なく、好調なアジア関連に投資の「種」があろう。中国人民銀行は商業銀行の預金準備率を18日から引き下げ、「景気 てこ入れ」に動いた。国籍を問わずアジア関連企業は、将来への成長性に魅力があると考える。

(投資情報部 中西文行 5月14日記)

日本株見通し

焦らず冷静な銘柄選択を

日増しに陽気は暑くなり、1ヵ月前倒しされたクールビズの始ま りとともに初夏らしくなってきた。欧州情勢の緊迫などから株式 市場は「クール」でも、主要企業の2012年3月期決算の発表とと もに投資家の視界が開けるだろう。株価下落で株価指標の割安感 も台頭、証券アナリストの13年3月期の予想業績を受けて、投資 マインドは徐々に好転しよう。欧州情勢は不透明と考え内需株や 株価純資産倍率などの低いバリュー割安株に注目したい。

(投資情報部 中西文行 5月14日記)

日本株の投資ポイント

焦らずクールに中長期視野に選別へ

日経平均株価は9000円割れに

悲嘆に暮れたような2012年3月期は決算発表がほぼ終了し た。全国上場の3月期本決算会社(金融、電力、ジャスダッ ク、マザーズ、上場子会社、決算期変更を除き原則連結ベー ス、5月14日までの発表分集計:対象企業の81.1%が開示) の13年3月期業績予想は前期比6.3%増収、同23.1%経常増 益、同62.8%最終増益である。企業収益は今期から回復を見 せるようだが、株価指数はギリシャ情勢などを嫌気して4月 以降軟調で、5月11日には日経平均株価が終値で9000円を割 り込んだ。

海外の不透明感から国内に目を向けたい。4月の新車販売 ランキングを見るとトヨタ自動車(東1・7203)のハイブリッ ド車が1位、2位、軽自動車が3位、5位から9位を占めた。セ ダンやワゴンが売れずに燃費の良い省エネカーや維持費の安 い軽自動車の新車販売好調は、政府のエコカー補助金などの 後押しもあろうが、基本的には、先行き不安から消費者の節電 ならぬ節約志向の現れであろう。国税庁の調査で年収300万 円超〜1500万円以下の給与所得者の割合は、00年の65%から 10年には58%に低下、年収300万円以下の割合は34%から41% に上昇していた。

所得減少は景気低迷の裏返し。今後も節約志向、選別消費 は変わらないだろう。その観点では、いくら金融を緩和し金 融不安を取り除いても、消費デフレ脱却への道程は遠いだろ う。株式市場は実体経済の「鏡」である。消費が選別なら株 式投資も銘柄選別が一段と重要か。業種選別というよりは、 今期業績見通しから個別に「勝ち組」企業に注目したい。

暑くなる時節もクールに投資

政府は、電力各社の需給見通しを精査する需給検証委員会 を開き協議。政府は電力使用制限令や計画停電など強制的な 節電対策も検討する。12年も電力不足で節電要請が見込まれ る夏本番を前に、企業は職場での節電対策を強化している。

11年に見られた軽装で働く「クールビズ」や、勤務時間を 繰り上げる「サマータイム」の実施期間を広げたり、店舗や 駅の照明を消費電力の少ないものに切り替えたりする動きが 広がっている。11年に続き、ノーネクタイや半袖シャツなど の軽装で働く「クールビズ」の期間を5〜10月の半年間に設 定する企業も目立つ。よりくだけた服装での勤務を容認する 「スーパークールビズ」に踏み込む企業も増えた。12年はま るで亜熱帯のアジア諸国のようなラフな服装が広がりそう だ。中元商戦の中、気象庁の1ヵ月予報に見られるように、 暑い夏場に向かい世間はクールビズなど省エネ商品などへの 関心を高めよう。株式投資も省エネ投資という観点から、焦 らず着実に「勝ち組」や株価に割安感の出てきた企業に投資 したい。

 

(投資情報部 中西文行 5月14日記)

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